누가복음 24장 Japanese Raguet-yaku ラゲ訳「我主イエズスキリストの新約聖書」(1910年版)
Japanese Raguet-yaku ラゲ訳「我主イエズスキリストの新約聖書」(1910年版) · 일본어 · 누가복음 (Luke) · 53절
- 1 安息日の翌日、婦人等支度せし香料を携へて朝早く墓に至り、
- 2 墓より石の転ばし退けられたるを見て、
- 3 内に入りけるに、主イエズスの御屍見當らざしかば、
- 4 之に當惑したりしが、折しも輝ける衣服を着けたる二人の男、彼等の傍に立てり。
- 5 彼等懼れて俯きたるに、其二人言ひけるは、何ぞ生者を死者の中に尋ぬるや、
- 6 彼は此處に在さず、復活し給へり。思出せ、未だガリレアに居給ひし時、如何に汝等に語りしかを。
- 7 即ち、人の子は必ず罪人の手に付され、十字架に釘けられ、三日目に復活すべし、と曰ひしなり、と。
- 8 婦人等此御言を思出し、
- 9 墓より歸りて、一切の事を十一使徒及び他の人々に告げたり。
- 10 使徒等に告げしは、マグダレナ、マリアとヨハンナとヤコボの母マリア及び伴へる婦人等なりしが、
- 11 其言荒誕の様に覚えて、使徒等は之を信ぜざりき。
- 12 然れどペトロは起ちて墓に走行き、身を屈めて唯布のみ置かれたるを見しかば、有りし次第を心に怪しみつつ去れり。
- 13 然て同日に弟子の二人、エルザレムより約三里を隔てたる、エンマウスと名くる村に往く途中、
- 14 此起りたる凡ての事を語合ひ居たりしが、
- 15 斯く語合ひて僉議しつつある程に、イエズス御自らも近づきて、彼等に伴ひ居給へり。
- 16 然れど彼等の目は之を認めざる様、覆はれてありき。
- 17 斯て彼等に向ひ、汝等が歩みながら語合ひつつ悲しめるは何の談ぞ、と曰ひしかば、
- 18 名をクレオファと云へる一人答へて云ひけるは、汝は獨りエルザレムに於る旅人にして、此頃彼處に起りし事を知らざるか、と。
- 19 イエズス何事ぞ、と曰ひしに彼等言ひけるは、ナザレトのイエズスの事なり、彼は預言者にして、言行ともに神と一般の人民とに對して勢力ありしが、
- 20 我大司祭、及び首領等は、之に死罪を言渡して十字架に釘けたる次第なり。
- 21 我等は、彼こそイスラエルを贖ふべき者なれと、待設け居たりしが、此等の事ありてより今日は早三日目なり。
- 22 然て我等の中の或婦人等も亦我等を驚かせたり、即ち彼等未明に墓に至りしに、
- 23 イエズスの御屍見當らず、而も天使等の現れて、彼は活き給へりと告ぐるを見たり、と云ひつつ來れり、
- 24 斯て我等の中より或人々墓に往きしに、婦人等の云ひし如くなるを見しも、彼をば見付けざりき、と。
- 25 イエズス彼等に曰ひけるは、嗚呼愚にして預言者等の語りし凡ての事を信ずるに心鈍き者よ、
- 26 キリストは、是等の苦を受けて而して己が光榮に入るべき者ならざりしか、と。
- 27 斯てモイゼ及び諸の預言者を初め、凡ての聖書に就きて、己に関する所を彼等に説明し居給ひしが、
- 28 彼等其之く所の村に近づきし時、イエズス行過ぎんとするものの如くにし給へるを、
- 29 彼等強ひて、日既に傾きて暮れんとすれば、我等と共に留り給へ、と云ひしかば共に入り給へり。
- 30 斯て共に食卓に就き給へるに、麪を取りて之を祝し、擘きて彼等に授け給ひければ、
- 31 彼等の目開けてイエズスを認りしが、忽ちにして其目より消え給へり。
- 32 彼等語合ひけるは、路次語りつつ聖書を我等に説明かし給へる間、我等の心は胸の中に熱したりしに非ずや、と。
- 33 時を移さず、立上りてエルザレムに歸れば、十一使徒及び伴へる人々既に集りて、
- 34 主實に復活してシモンに現れ給ひたり、と云ひ居れるに遇ひ、
- 35 己等も亦、途中にて起りし事、及び麪を擘き給ひし時に主を認めし次第を語れり。
- 36 此等の事を語る程に、イエズス其眞中に立ちて、汝等安かれ、我なるぞ、畏るること勿れ、と曰ひければ、
- 37 彼等驚き怖れて、幽霊を見たりと思へるを、
- 38 イエズス曰ひけるは、汝等何ぞ取亂して心に種々の思を起すや。
- 39 我手我足を見よ、即ち我自身なり、撫で試みよ、幽霊は、汝等が我に於て見る如き骨肉ある者に非ず、
- 40 と曰ひて手足を彼等に示し給へり。
- 41 彼等歓喜の餘に驚嘆しつつも、猶信ぜざりければ、イエズス、茲に食すべき物ありや、と曰ひ、
- 42 彼等焼魚の一片と、一房の蜂蜜とを呈したるに、
- 43 彼等の前にて食し給ひ、殘を取りて彼等に與へ給へり。
- 44 然て彼等に曰ひけるは、是我が未だ汝等と共に在りし時に、モイゼの律法と預言者等の書と詩篇とに、我に関して録したる事は、悉く成就せざるべからず、と汝等に語りし事なり、と。
- 45 是に於て聖書を暁らしめん為に、彼等の精神を啓きて曰ひけるは、
- 46 録されたる所斯の如く、又キリストは苦を受けて、死者の中より三日目に復活すること、斯の如くなるべかりき。
- 47 又改心と罪の赦とは、エルザレムを始め、凡ての國民に、其名に由りて宣傳へられざるべからず、
- 48 汝等は此等の事の證人なり。
- 49 我は父の約し給へるものを汝等に遣はさんとす、汝等天よりの能力を着せらるるまで市中に留れ、と。
- 50 イエズス終に彼等をベタニアに伴ひ、手を挙げて之を祝し給ひしが、
- 51 祝しつつ彼等を離れて、天に上げられ給ひぬ。
- 52 彼等之を拝し奉り、大いなる喜を以てエルザレムに歸りしが、
- 53 其より常に[神]殿に在りて、神を頌賛し且祝し奉りつつありき、アメン。
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